『母集団とは何か?』に2分で答える

母集団とは何か

母集団とは

『標本とは何か?』では『観測値の数量データ』を標本と定義しました。この時、母集団を以下の通り定義しましょう。

母集団

『理論値の数量データ』

母集団の考え方

母集団を『理論値の観測データ』と定義しましたが『数量データを余すことなく集めたデータ』と定義することもできます。
この時、標本は母集団の一部(標本 \(\subseteq\) 母集団)の関係が成り立ちます。

母集団は変化しない

標本は母集団の一部であるため、母集団からランダムに取り出した値とみなすことができます。
そのため、標本は観測する度に値が変化します。

しかし、母集団は『余すことなく集めたデータ』と定義しています。
そのため、母集団は何度観測し直しても値は変化しません。

この時、標本と母集団を以下の通り対義できます。

  • 標本
    ⇨ ランダムの影響を受けた後の数量データ
  • 母集団
    ⇨ ランダムの影響を受ける前の数量データ

記述統計学との違い

記述統計学と頻度統計学では、母集団の意味合いが変化します。

補足

  • 記述統計学
    ⇨ 得られた数量データを集計する学問
  • 頻度統計学
    ⇨ 標本から母集団を推測し、母集団を分析する学問

記述統計学

記述統計学では全数調査が基本になるため、『標本 = 母集団』になります。
得られた数量データが母集団であり、母集団は観測値になります。

頻度統計学

頻度統計学では標本から母集団を推測するため、『標本 \(\subset\) 母集団』になります。
基本的に母集団全ては観測できないため、母集団は理論値になります。

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