ランダムとは何か
ランダムとは
『確率とは何か?』では『事象が起こる割合』を確率と定義しました。この時、ランダムを以下の通り定義しましょう。
定義
『事象の中から確率に応じて結果を選択する役割』
ランダムの性質
ランダムは常に平等であることが保証されています。
この時、『確率以外の判断基準を持たない』ことを平等と定義します。
ランダムの偏り
ランダムは確率以外の判断基準を持たないため、結果が偏る可能性を持ちます。
具体的には以下のような出来事が身の回りで発生します。
- 80%の確率を3連続で外す
- 忙しい日に限って予定が追加される
- 麻雀で大負けしている時はツモ牌が悪く、大勝ちしている時はツモ牌が良い
主観と客観
私たちは「昨日はAが出たから今日はBにしよう」といった思考を持ちます。
この時、主観によって変化する確率を主観確率と呼びます。主観確率は人間が理解しやすい反面、個人差があり、万人にとっての平等にはなり得ません。
これに対して、結果に左右されず常に一定である確率を客観確率と呼びます。客観確率は短期的に偏る危険性を持ちますが、常に万人にとっての平等であることが保証されます。
この時、主観確率を扱う統計学をベイズ統計学、客観確率を扱う統計学を頻度統計学と区別します。両者には一長一短があり、問題に応じて適切に使い分けることが好ましいです。