統計検定3級 2021年6月問題12

問題12

【設問】
相関係数と因果関係について、次の選択肢から適切なものを全て答えよ。

【選択肢】

  1. 1978年から2019年の42年間における北九州市の「各年の日平均気温と各年の推計人口」の間の相関係数は-0.76であり、日平均気温が上がると推計人口が減ると言える
  2. 2018年における47都道府県別の人口10万人あたりの「警察官店員と1年間の刑法犯認知件数」の間の相関係数は0.09であり、警察官店員が多い都道府県は刑法犯認知件数が少ない傾向にある
  3. 2017年における月別の「二人以上世帯の1世帯あたりのミネラルウォーターに対する支出額と海浜事故に遭った人数」の間に相関係数は0.72であり、強い相関関係が認められるが、支出額、海浜事故ともに気温と強い相関関係があるため疑似相関の可能性が高い

【答え】3

解説

相関関係と因果関係

  • 相関関係
    説明:2つの変数が同時に変動する関係
    例:アイスクリームと日焼け止めの売上が同時に増える
  • 疑似相関
    説明:2つの変数が相関しているが、実際には関係がない
    例:アイスクリームと日焼け止めの売上が同時に増えるが、暑い天候が原因
  • 因果関係
    説明:1つの変数が他の変数に影響を与える関係
    例:暑い天候がアイスクリームの売上を増やす

補足:疑似相関および因果関係は相関関係が見られる場合に限り成り立ちます

選択肢

  1. 1978年から2019年の42年間における北九州市の「各年の日平均気温と各年の推計人口」の間の相関係数は-0.76であり、日平均気温が上がると推計人口が減ると言える
    誤り(相関は見られるが、平均気温の上昇が人口が減るという因果関係は不明)
  2. 2018年における47都道府県別の人口10万人あたりの「警察官店員と1年間の刑法犯認知件数」の間の相関係数は0.09であり、警察官店員が多い都道府県は刑法犯認知件数が少ない傾向にある
    誤り(相関係数が0.09とほとんど見られないため、因果関係も成り立たない)
  3. 2017年における月別の「二人以上世帯の1世帯あたりのミネラルウォーターに対する支出額と海浜事故に遭った人数」の間に相関係数は0.72であり、強い相関関係が認められるが、支出額、海浜事故ともに気温と強い相関関係があるため疑似相関の可能性が高い
    正しい

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