列の加工と選択（スコープ付き関数）

概要

dplyrパッケージに含まれるtransmute()のスコープ付き関数は、列の加工と選択（列の追加・値の修正）を簡潔なコードで記述できる関数です。

transmute_all(.tbl, .funs, ...)
transmute_if(.tbl, .predicate, .funs, ...)
transmute_at(.tbl, .vars, .funs, ...)

引数	指定	説明
.tbl	必須	データフレーム
.funs	任意	値を加工する関数を指定する
.vars	必須	`mutate_at()`で使用する引数対象となる列を変数または文字列で指定する
.predicate	必須	`mutate_if()`で使用する引数対象となる列を返り値がBool型の関数で指定する

スコープ付き関数の基本的な使い方は専用の解説ページを参照してください。

解説用データフレーム

df <- tibble::tibble(
  x1 = c(1, 2, 3),
  x2 = c('A', 'B', 'C'),
)

> df
# A tibble: 3 x 2
     x1 x2
  <dbl> <chr>
1     1 A
2     2 B
3     3 C

mutate_if()とは異なり、対象外の列x2は除外されます。

# 数値型の列の値を2乗する
transmute_if(df, is.numeric, .funs = ~ .^2)

# A tibble: 3 x 1
     x1
  <dbl>
1     1
2     4
3     9